山口で600年続く伝統神事「鷺の舞」-市内若者が継承に一役、山口祇園祭で

鷺(さぎ)に見立てた頭と羽をつけて舞う「鷺の舞」 写真提供:山口観光コンベンション協会

鷺(さぎ)に見立てた頭と羽をつけて舞う「鷺の舞」 写真提供:山口観光コンベンション協会

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 室町時代から山口市で600年以上続く「山口祇園祭」の伝統奉納神事「鷺(さぎ)の舞」を守ろうと、市内の若者が7月20日に関連イベント「ヤタイ-鷺の舞2013-」を行う。

室町時代から受け継がれている「鷺の舞」

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 同神事は、祭り初日に八坂神社(山口市上竪小路)で行われるもので、県の指定無形民俗文化財に指定されている祭りの見どころの一つ。

 山口・堂の前(堂の前町1)で開く同イベントは、鷺の舞を守る頭屋(とうや)を200年以上代々務めてきた家に生まれた藏田章子さん(33歳)を中心に、「若い人に伝統を知ってもらおう」と地域文化資源の再認識・再活用する取り組みを行う「Do a Front(ドゥー・ア・フロント)」が主催する。

 蔵田さんは「鷺の舞は3分間の舞だが、1459年に大内教弘が京都から取り入れたという歴史が刻まれている優美なもの。次世代につなげる環境を整え、簡素な中にも美しさがあることを知ってもらいたい」と話す。

 「6年ほど前にもイベントを行ったが、特に若い人への認知度が低くなってきていることを実感している。今年は、私の家のほかに200年以上頭屋をされてきた家が引退されるという話もあり、年々衰退していく厳しさを感じている」とも。

 同イベントでは、鷺の舞が鑑賞できるほか、藏田さんが同神事について話し、継承についての意見交換も行う。そのほか、岡江真一郎さんによるアニメーションと融合した音楽ライブや、「カフェFRANK」(道場門前2)や出張コーヒー店「CAPIME coffee」、オーガニックやフェアトレード商品を扱う「わっか屋」(金古曽町1)が「ヤタイ(屋台)」を出店し、鷺の舞をイメージした特別メニューを提供する。

 開催時間は17時~22時。問い合わせは藏田さん(info@doafront.org)まで。

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