宇部・東岐波の海辺に5月1日、在宅医療に重きを置いた診療所「波乗りクリニック」(宇部市東岐波丸尾、TEL 0836-59-1173)がオープンした。
施設面積は約60坪。待合室は、ロケーションを生かして窓を大きく取り「オーシャンビュー」にしたほか、診察室には全自動の椅子型診察台を導入。車椅子の患者に対応できる診察室も設ける。
同院を開いたのは、山口大学医学部付属病院総合診療部に13年間勤務し、市内総合病院や岩国市の診療所で入院慢性期医療や在宅医療を経験した小早川節さん。2年ほど前に開業を決意し、準備を進めてきた。「在宅医療は必要だと言われながらも、宇部でもまだ普及していないように思う。業務の過半数を在宅医療に当てていきたい」と話す。
内科と心療内科を診療する同院。外来は、頭痛や胸痛、腹痛などの急性症状にも対応。在宅医療では、高齢で体を動かすことが難しい人や認知症などで通院が難しい人に向けて、同院から約16キロの範囲で実施する。同エリアの歯科とも連携し、必要な患者には口腔(こうくう)ケアや歯科治療も行う。
「どんな状況でも諦めずに、まずは取り組んでみようという姿勢で臨むことが一番のモットー。慣例などにはとらわれず、柔軟に対応することを大切にしていきたい」と小早川院長。「気軽に相談できるような医師でありたい。常に勉強しながらまい進していければ」とも。
診療時間は9時~12時、13時30分~17時(外来の予約診療と訪問診療)、17時~19時。日曜・祝日、水曜午後、土曜17時以降定休。