食育月間で食育の日の6月19日、宇部の神原保育園(宇部市琴芝町2)に「たべうべ戦隊 野菜タベルンジャー」が登場した。
園児らに野菜を食べる大切さを伝えようと、ベジタブル星からやって来た「野菜タベルンジャー隊長」とその仲間、野菜タベルンジャー「レッド」「グリーン」「イエロー」。園児たちの「タベルンジャー」の掛け声に合わせて登場し、まずはトマトやピーマン、カボチャとそれぞれの色の野菜に含まれる栄養素と大切さを説明した。
寸劇では、メタボ星から来た「野菜大キライマン」に野菜嫌いの魔法をかけられた「たべうべ君」らも登場。レンジャーが「ビタミン光線」を放って魔法を解き、野菜大キライマンを退散させると園児らは歓声を上げた。最後は野菜摂取推進ソング「野菜350gのマーチ」を園児らと歌って踊った。
同園の相浦美希ちゃん(5)は「レンジャーが来てくれてうれしかった。私はキュウリとトマトとレタスが好き。これからもいっぱい野菜が食べたい」と笑顔を見せた。神田遥斗くん(5)は「ナスが苦手だけど、ちょっとだけ食べてみようと思った。歌とダンスがとても楽しかった」と話した。
同日は宇部市が「たべうべデー」と位置付け、食育イベントを展開。「宇部市食育推進計画」の目標項目の一つ「主食・主菜・副菜をそろえて、バランスよく食べる」をテーマに、「毎食、野菜を取り入れること」の啓発のため宇部市と市の委嘱ボランティア団体「宇部市食生活改善推進協議会」が実施した。
同劇の脚本・演出を手掛けた同会員の橋本嘉美さんは「今春から準備を進めてきた。幼いころから野菜好きになってほしいと思いを込めた。親しみを持って野菜を食べてほしい」と話す。
同園の山根八恵子園長は「園児の皆が夢中になって見ていたのでとても良かった。当園では、庭でトマトやオクラなど野菜をみんなで栽培し、『野菜350gのマーチ』は週に1、2回踊るなど食育には力を入れている。これからも野菜のおいしさや食べる大切さを伝えていきたい」とほほ笑む。