ヒストリア宇部(宇部市新天町1)で3月26日、「秋元万由子(フルート)&西村優(ピアノ)リサイタル~フルートとピアノが紡ぎ出す、こころの詩(うた)~」の宇部公演が開かれる。
フルートの世界三大コンクールの一つ「ミュンヘン国際音楽コンクール」の第64回(2015年)で「フルート部門特別賞」を受賞したフルート奏者・秋元さんと、同コンクールの一次・二次審査で伴奏を務めたピアニスト・西村さんが再び共演。受賞を記念し、同リサイタルを宇部・東京・名古屋で開く。
プログラムは、コンクールでも披露したシューベルトの「『しぼめる花』の主題による序奏と変奏曲op.160(D802)」を中心に、ジョリヴェ作曲「リノスの歌」やモーツァルト作曲「バイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378」などを選曲。「本場ヨーロッパ」でクラシック音楽を学び、活動する2人が美しい調和を奏でる。
西村さんは宇部市出身。2003年に宇部高校を卒業後、イタリアに渡った。現在は独ミュンヘンを拠点にソロや室内楽、伴奏などの演奏活動を行うほか、後進の育成にも努めている。
会場となるヒストリア宇部は、西村さんにとって、「2011年に初めてソロリサイタルを企画した思い出の場所」。翌年にイタリアからドイツへ移り、歌曲のみならず楽器とのアンサンブルなど新たな経験を積んだ。「再びこの会場で演奏できるのが楽しみ」と西村さん。
「相手と調和して一つの音楽を作り上げるアンサンブルでのピアノの魅力を満喫してほしい。秋元さんが端正に奏でるフルートとのデュオに期待していただき、曲の情景や心情を自由に想像して楽しんでもらえれば」とも。
14時開演。チケットは、大人=2,500円、高校生以下=1,500円。席数150席。全自由席。