宇部ときわ公園(宇部市野中3、TEL 0836-54-0551)のハナショウブが、見頃を迎えている。
6月2日に同園管理課が五分咲きを発表。品種によって満開の時期は異なるが、6月11日ごろにピークを迎え、6月いっぱいは楽しめるという。
県内でも有数のショウブの名所「菖蒲苑」には、約150種類、8万本のハナショウブが植えられ、今年も例年通り5月下旬から開花。濃い紫やピンク、白と涼しげなショウブが、訪れる市民らを楽しませている。
同課の杉原和明さんは「一足先に咲き始めたスイレンや、これから見頃を迎えるアジサイも一緒に見られるスポット。散歩する市民や写真家に喜ばれ、市内の老人ホームからは団体での来場もある」と話す。
今月3日から2年ぶりのライトアップを実施した。安全性を考慮して夜間は菖蒲苑に立ち入ることはできないが、全体を見渡せる場所にベンチを設け、投光器で照らされた幻想的な風景を楽しめる。ライトアップ時間は19時~22時。6月18日まで。
杉原さんは「上品なショウブは特に年配客から好評だが、ライトアップで若者の来場も期待したい。昼と夜で異なる初夏の景色を楽しんでほしい。これを機に植物館のリニューアルや白鳥の復活など、ときわ公園の変化にも触れてもらえれば」と呼び掛ける。
今月11日には「しょうぶまつり」を開催する。同園のハナショウブを生育する職員による「しょうぶ苑ガイドツアー」(11時30分~、13時~)、ハナショウブの苗の販売や栽培相談所のほか、お茶席、飲食ブース「屋台村」を設け、ときわミュージアム周辺ではフリーマーケットを開く。開催時間は10時~15時。