美祢の複合施設・ぽんぽこの里敷地内に、鮮魚店「鶴澤鮮魚」(美祢市大嶺町、TEL 070-4413-9196)がオープンして2カ月がたつ。
店主の鶴澤仁さんは美祢出身。九州で大手居酒屋グループに12年間勤務し、2015年にUターン。道の駅「潮彩市場防府」(防府市新築地町)で8カ月間ほど鮮魚担当を勤め、魚のさばき方や仕入れルートなど鮮魚店に必要なノウハウを学び独立した。
鶴澤さんは「地元で頑張りたい」との思いから、ぽんぽこの里の店主でかねてからの知人でもある園田忠志さんに相談を持ち掛けた。園田さんは施設との相乗効果も見込んで「ぜひ後押ししたい」と快く協力し、同施設を拠点にした移動販売を経て5月27日に出店した。
こぢんまりとした6畳の店内には、鶴澤さんが毎朝「山口魚市場」で仕入れる海産物がずらりと並ぶ。仕入れによって内容は変わるが、地元住民の需要に沿った「一般家庭で使いやすい海産物」をそろえ、現在は秋穂産の地ダコ、ヤリイカ、アジ、サザエなどを販売している。
2カ月の様子を振り返って「『山の中で魚屋さんなんて』と驚かれ、地元の人を中心に反響がある」と鶴澤さん。「前店では海産物の加工や調理を担当していたが、対面販売はやりたかったこと。『おいしかったよ』とリピートしてもらえることがうれしい」とやりがいを話す。週末には「刺し盛り」の予約注文も増えてきたという。
「新鮮で体にいい魚を味わうことだけでなく、僕が元気に営業している姿を見ることも地元の人たちの元気につながれば。地域に親しまれる店になれるように頑張っていきたい」とも。
営業時間は10時~18時。