帽子と雑貨の店「SinRin(シンリン)」(山口市朝田、TEL 083-922-8711)が7月7日、山口にオープンした。
店主の福岡知子さんが自宅に併設した店舗に出店。福岡さんは大阪の服飾専門学校を卒業後、京都のアパレルメーカーに就職。山口市にUターンした後、一人で製作して販売できる帽子店の開業を決意した。
2004(平成16)年に米屋町商店街のチャレンジショップに出店したことからスタートし、9年前まで山口市の中心商店街で店を開いていたが出産を機に閉店。その後は、イベント出店をしながら帽子の製作を続けていた。福岡さんは「いつか自分の店を開くため、自宅を建てる時に店舗スペースを建設していて、子育てが落ち着いたタイミングでオープンを決めた」と話す。
約7坪の店内は、ものづくりが得意な福岡さん自身の手で床張りや壁塗り、陳列器具作りなどを行った。18年前から続く店名の「SinRin」は「森林」から名付け、みんなが癒やされる場所にしたいという願いを込めている。
帽子は、ハンチングやキャスケット、つば広ハットなどをそろえ、ユニセックスの商品も多く、常時20~30点を用意。価格は既製品も含めると3,000円~1万円前後。サイズや生地違いのオーダーにも対応する。
雑貨は手作りの布小物や巻き玉アクセサリーのほか、ガラス製品や陶器などの季節に合った小物を仕入れて販売する。
オープンからもうすぐ1カ月を迎える。福岡さんは「商店街時代のお客さんがこの場所を見つけて来てくれることも多く、感謝している。たくさん開店祝いの花をもらい、いろいろな人からお祝いしてもらえることがうれしかった」と笑顔を見せる。
「イベントや貸店舗では感じられない『自分の場所』を自分の手で作り上げていくことに喜びを感じる。手作り帽子は一点ものなので、自分だけの帽子を選んでみてもらいたい」とも。
営業時間は10時~16時。水曜定休。週末は第1土曜・第3日曜のみ営業。