宇部の「琴崎八幡宮」(宇部市上宇部大小路)で12月15日、恒例の「すす払い神事」が行われた。
「正月事始め」として毎年行われている神事。今年は同神社の神職と巫女(みこ)の計5人が参加し、境内の竹から作られた長さ約4メートルの忌竹(いみだけ)で、境内周辺や社務所などにたまった埃(ほこり)やすす、けがれを約1時間かけて払い清めた。
宮司の白石正典さんは「すす払いで一年の罪やけがれ、汚れを払い落とすことで清らかな気持ちで新年を迎えられる。今年はウクライナ侵攻など暗い話題もあったが、来年は卯(う)年ということで波を乗り越え飛躍できる良い年になれば」と話す。
現在も新型コロナ感染対策として、ちょうず鉢のひしゃくや拝殿の鈴を鳴らす縄「鈴緒」の撤去などを行っている。白石さんは「来年の正月に向け、今年は破魔矢を5000本用意した。日本一の数ともいわれている特製お守りも30種増えて全928種になったので、新年に自分にあったお守りを見つけてほしい。仮設の授与所も設ける予定なので、それぞれ感染予防に気をつけながら参拝してもらえれば」と話す。
「夏ごろから観光バスも再開し、少しずつ参拝者が戻ってきている。来年は夜祭りやライトアップも予定しているので楽しみにしてもらえれば。若い人に好評の『風鈴まつり』も、来年は規模を大きくしていきたい」とも。