山口の維新百年記念公園(山口市維新公園4)の野外音楽堂で3月18日、イベント「2023上関原発を建てさせない山口大集会」が開かれる。
山口県民の声を結集しようと2014(平成26)年から行われている同イベント。コロナ禍の影響で2020年~22年は「さよなら上関原発ネットパレード」としてSNSなどで活動を行ってきたが、4年ぶりにリアルで開催する。
当日は、メインステージ(野外音楽堂)でトークライブを実施。「『避難の権利』を求める全国避難者の会」の大賀あや子さんが登壇し、福島から新潟への避難生活の実態を伝えるほか、中国電力が「上関原発を建てさせない祝島島民の会」を被告として提訴した民事裁判を担当する弁護団の一人である中村覚弁護士が裁判の現状報告などを行う。
三段池周辺ではマルシェを開く。ヒジキやびわ茶、上関の寒ボラを使った寒ボラ弁当・ボラサンドなどを販売するほか、キッチンカーが出店し、キッズコーナーを設ける。
「さよなら上関原発ネットパレード」も同時に行う。祝島と小祝島を模したボードを持って原発反対を訴える様子を撮影した写真を募集し、主催団体の「上関原発を建てさせない山口県民連絡会」のホームページやSNSアカウントに掲載するほか、参加者自身のSNSへの投稿も呼びかける。
連絡会事務局の安藤公門(きみと)さんは「現政権でのグリーントランスフォーメーション(GX)提言など、政治の流れが原発回帰に向かっていることへの危機感や、中国電力が『上関原発を建てさせない祝島島民の会』を被告として提訴した民事裁判における島民の会の皆さんとの連携、原発に限らず県民が問題に対して声を上げるように呼びかけることの3点を訴えていきたい」と話す。
「原発を元に戻して良いんですか? ということを問いかけたい。影響は祝島周辺だけではなく瀬戸内海全域に及ぶもの。声を上げてほしいと改めて呼びかけたい」と話す。
開催時間は10時~14時。雨天決行。ネットパレードの募集期間は3月末まで。