カフェ「MiR みーる」(宇部市妻崎開作)が5月10日、宇部・厚南にオープンした。
運営は、医療法人社団厚心会の関連会社「カモミール」(黒石北3)。同店を担当する山本さんは「当会が経営するクリニックは、診療に加え、在宅診療にも力を入れているが、患者さんが悩みを打ち明ける場所がないという話を聞いていた。居心地が良く、自分の時間を大切にできる『自分を取り戻す場所』を作れたらと出店した。誰でも気軽に訪れることができる場所を設け、地域に貢献できれば」と話す。
店内にテーブル席16席、カウンター席7席、庭と屋上にペット同伴可能なテラス席を備える。庭の木々を眺めながら食事ができるほか、バリアフリーにして車椅子やベビーカーでの利用も可能にする。
7時からは、モーニングとして「バタートースト」「きなこトースト」「チーズトースト」「ピザトースト」の4種類と、ドリンクとスープが付いたセットメニューを提供する。
11時から14時までのランチタイムには、黒毛和牛を使った「ビーフガーリックパスタ」、オリジナルスパイスで仕上げたビーフカレー「MiR特製カレーライス」のほか、「やみつきナポリタン」などを提供する。
ドリンクは、台湾と京都に店舗を持つコーヒー店が焙煎した中煎(い)りのスペシャルティコーヒーのほか、阿武産のトマトを使った「トマトジュース」、麹(こうじ)仕立ての獺祭甘酒を使った「甘酒ミルク」などをそろえ、14時からのカフェタイムには「バスクチーズケーキ」や、コーヒーを染み込ませたという「ティラミス」などのデザートも用意する。
ガンや認知症の人や、その家族、友人などが気軽に安心して話せる場として、靴を脱いでくつろげる個室「温room(オンルーム)」を店内に設け、今後は「ガンサロン」や「認知症カフェ」を不定期で開く。
併設した中国茶館「瑛林房(インリンファン)」は、平日2組限定の予約制で、月ごとに変わる2種類のお茶とお茶請けを提供する。1部=10時~、2部=12時~。定員2~5人。所要時間=90分、料金=3,500円。予約はインスタグラムDMで受け付ける。
山本さんは「街の食堂、自分らしさを取り戻すリビング、打ち合わせの場、人々が緩やかに集いつながりながら交流できる場になれば。旬の食材に触れ、食べて楽しいひとときを過ごせる空間、様々な活動があふれてくる空間として、心身の豊かさが生まれる場になっていけば」と話す。
営業時間は平日=7時~17時。土曜・日曜・祝日=8時~17時。木曜定休。