陶器専門店「mugi totto（ムギトット）」（宇部市西平原2）が9月1日、宇部にオープンした。

店内の様子

　店主は、宇部出身で元保育士の田中智子さん。約2年半前から和雑貨店「手仕事 津づら」（同）で働き、隣に出店した。水曜・木曜・金曜・土曜の週4日営業する。

　田中さんは「以前から雑貨が好きで個人的に集めて楽しんでおり、北欧雑貨に合う陶器との出合いをきっかけに陶器の魅力にひかれていった。今春の山口市でのクラフトイベントにはとても多くの来場者があり、器が好きな人がこんなに多いのに地元には器の店があまりないと感じた。『手仕事 津づら』のオーナーに相談し、縁にも恵まれて10年以上夢見ていた自分の店をオープンすることができた」と話す。

　店舗面積は約3坪。皿や茶わん、カップなど「毎日の料理が楽しくなる普段使いの器」をコンセプトに商品をそろえる。宇部の工房「カミナリ窯」（小野）の陶芸家・今泉龍介さんの作品や、福岡の窯元「森山實山窯」（朝倉郡）などの素朴な小石原焼、沖縄の陶器「やちむん」を主に取り扱う。商品の価格帯は500円～5,500円で、コースターや箸置きなどの小物も販売する。

　田中さんは「今泉さんは小野地区の水と土を使用し、身の回りにある自然を題材に器づくりをされている。ほかの器も、ほっと和める温かみのあるものばかり。心がときめく器を生活に取り入れることで、料理を作るモチベーションにもなるし、家庭料理の雰囲気も変わり、食事の時間をさらに楽しいものにしてくれる」と話す。

　「小さな店だが、とっておきの1つを見つけに来てもらえたら。自分で選んだ大好きな器が、また誰かに選ばれて使ってもらえることが一番の喜び。大切な人へのプレゼントにも使ってもらえたら」と笑顔を見せる。

　営業時間は11時～16時。日曜・月曜・火曜定休