防府駅前の顔として親しまれている飲食店「山陽楼」(防府市戎町)が3月12日、隣接する店舗に移転し「和食 山陽楼」(防府市八王子1、TEL 0835-22-3460)として新装オープンした。
同店は1898年創業。洋食レストラン、和食レストラン、喫茶店、名産品売店、居酒屋を備えた店で、防府駅前の顔として109年間親しまれてきた。1955年の鉄筋コンクリートビルの完成時には、防府市内で「ビルらしいもの」ができた最初だったという。
同ビルは、防府駅北土地区画整理事業に伴い今年1月に解体されたため、隣接する和食レストランとして使用していた建物を改装し、喫茶店、名産品売店を移転させ、今回のオープンに至った。店舗面積は約400坪で、席数は和食=44席、喫茶=20席。駅前に長年あった建物がなくなって「さびしい」という声もあるという。
和食メニューは「お昼定食」(750円)、「海鮮丼とそば」(1,200円)など定食のほか、「お刺身盛り合わせ」(1,500円)、「海ぞくサラダ」(750円)など、魚を中心とした1品料理も提供。「定食もあるが、夜にはお酒を飲みながらつまめる居酒屋メニューも充実させた」(同店)という。4代目社長の小林義雄さんが京都の料理店で修行していたこともあり、京風テイストの料理も提供するという。
喫茶メニューでは「ホットコーヒー」(350円)、「ケーキセット」(650円)、「ハンバーグ&オムレツセット」(750円)など。同店には常連さんがいて、ぜんざいやランチを毎日食べにくる来店客がいたという。名産品売店では、山口県の銘菓・特産品のほか、「風月堂」「中村屋」「ユーハイム」など、デパートで取り扱う銘菓を以前より販売している。
小林さんは「年配の人に来てもらいたい。人と人とのつながりを大切にしながら、コミュニケーションできて、和気あいあいと過ごせる店にしたい。移転と解体に伴い、多くの方にご迷惑をおかけしたが、これからは心機一転、新しい店舗で展開していく」と話している。
営業時間は、喫茶=7時30分~18時30分、和食=11時~21時。不定休。
(©マルニ)