クリスマスや誕生日に子どもたちへ本を届ける取り組み「ブックサンタ」が現在、「幸太郎本舗TSUTAYA宇部店」(宇部市島3、TEL 0836-34-5060)でも行われている。
「書店で、誰でもサンタクロースになれる」をコンセプトに、貧困や災害などさまざまな事情で困難な状況下にある子ども(0歳~高校生)に寄付された本を届ける取り組み。7年目となる今年は、開催期間を9月23日から3カ月間に拡大し、昨年の2倍以上となる全国47都道府県、1,683店舗が参加している。
同店は昨年、宇部市内で初めて参加した。書籍部門長の西岡美弥香さんは「初めての取り組みだったが、子ども連れの女性や年配の方から20冊以上の寄付があった。特に子育て世代が多かったように思う。子どもたちの笑顔を考えて本をプレゼントしてもらい、私たちも温かい気持ちになる」と話す。
例年の傾向として「幼児向けの絵本に寄付が集中し、小学生向けの本が不足する」という課題や、「どんな本を寄付したらいいかわからない」という声が多数あったことから、 出版社の協力を得て新たに 「小学生向け推薦図書リスト」を作成した。
今年からは、直木賞受賞作家・今村翔吾さんが発起人となり「作家サンタ」の企画も始まった。NPO法人「チャリティーサンタ」(東京都千代田区)の代表理事・清輔夏輝さんは「取り組みも認知されてきて、寄付者もパートナー書店も年々増え続けている。まだまだ待っている子どもたちがいる現実も受け止めながら、輪をより広げていけたら」と話す。
実施期間は12月24日まで。絵本の寄付のほか、専用オンライン書店やクラウドファンディングでの支援なども呼びかけている。