県内のクリエーターで構成する「山口県クリエイターズ会議」が7月26日、「第4期 定時総会」を山口グランドホテル(山口市小郡黄金町)で行った。
「山口県クリエイターズ会議」は、デザイン・クリエーティブ産業への理解や普及を通して、地域産業の活性化や地域の魅力創出などに寄与することを目的に2020年7月に設立。グラフィックデザイナーの吉井純起さん(ヨシイ・デザインワークス)が会長を務め、県内で活動するさまざまなクリエーター80人で構成する。
同日は、昨年度に行った「YCC Design Commit 2023」(ヒストリア宇部)や「デザイン経営セミナー」(KDDI維新ホール)などの事業報告を行ったほか、本年度の事業計画としてJR徳山駅(周南市)の周辺で「YCC Design Commit 2024」を行うことを発表した。
吉井会長は「当会はコロナ禍の中で立ち上がり、熱い思いでがむしゃらに走ってきた。昨年度に宇部市で開催した『デザインコミット』では、地元クリエーターの仕事展や子ども向けのワークショップ、デザイン相談会、ギャラリートークなどを行い、クリエーターの発表の場にすることができた。本年度も著名なクリエーターを招いてデザインイベントを開催するなど、精いっぱいの活動を進めていきたい」と話す。
総会終了後には懇親会を開き、会員でシンガーのエルザさんが歌を披露したほか、名誉会員でイラストレーターの尾崎眞吾さんが登壇してこれまでの創作活動のエピソードなどを話した。
吉井会長は「私たちクリエーターは、プロとアマのボーダーレス化が進む厳しい岐路に立っており、さすがにプロは違うと社会から認めてもらうデザインの物差しを丁寧に示す必要性を強く感じている。当会では、クリエーター以外の方にも会員になってもらい切磋琢磨している。まだまだ手探りで活動を行っているが、クリエーターの存在を県民の皆さんに知ってもらえるような展開をしていきたい」と話す。