宇部の野外彫刻をテーマにした作品展「描いちゃお! 宇部の彫刻2024」の作品募集が、9月1日から始まった。主催は宇部市文化創造財団。
同展は今回で7回目。「彫刻のまち宇部」への愛着を深め、今年で30回展を迎える「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」により多くの関心を持ってもらうことを目的に実施する。
アートコミュニケーターの一人である田村賢二郎さんは「毎回どの作品もレベルが高い。絵の題材となる彫刻を調べる中で実際に見に行くきっかけになり、いつもは通らない道を散歩して小さな発見をしてもらいたい。絵を通じて自分がどう感じたか気付きを語り合い、コミュニティが育まれていけば」と話す。
募集するのは、宇部市内に設置されている野外彫刻の絵画。未発表作品であれば、水彩・油彩・クレヨン・色鉛筆など技法は自由。未就学児、小学生低学年、小学生高学年、中・高生、一般の5部門で募集する。
審査員は、宇部在住の美術家で第29回UBEビエンナーレ山口銀行賞を受賞した平山悟さんが務める。10月27日に行われる表彰式では俳優の山本美月さんが特別審査員を務め、直接表彰する。
各部門ごとに、「山本美月賞」(1人、副賞=サイン付き表彰状の贈呈と山本美月さんとの記念撮影)、「最優秀賞」(1人、副賞=クオカード3,000円分)、「優秀賞」(1人、副賞=クオカード1,000円分)、「佳作」(2人、副賞=クオカード500円分)を用意するほか、参加賞として全員に「UBEビエンナーレオリジナルグッズ」を進呈する。
入賞作品は、園内「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」の展示コーナーで展示(10月27日~11月20日)するほか、「メタバースときわ公園」でも展示(10月下旬~2025年3月末予定)する。
田村さんは「外部の人に宇部のことを説明する時に、つい『何もないよ』と言ってしまうが、そうではないことに気付いてほしい。地元だから当たり前に思っているが、こんなにもたくさんの彫刻が街中にあるのは本当にすごいこと。地元に誇りを持つシビックプライドが育まれ、市民の力で宇部の彫刻を盛り上げていきたい」と呼びかける。
募集期間は今月30日まで。