
複合施設「SOIL Nagatoyumoto(ソイルナガトユモト)」(長門市深川湯本、TEL 0837-25-3333)が3月15日、湯本温泉にオープンした。
老舗旅館「六角堂」をリニューアルした同施設。まちづくりを手がけるソフトデベロッパー「Staple(ステイプル)」(尾道市)が「山口フィナンシャルグループ」(下関市)と合弁で設立した「SOIL Nagatoyumoto」が運営する。
延べ床面積は約2019平方メートル。6階建ての施設内に、客室やサウナ、アクティビティセンター、イタリアンレストランなどを備え、「3つの育」(自然育、食育、湯育)をテーマに、利用する全ての人が学びと出会いの機会を得られる「新しい宿泊体験の場の提供」をコンセプトに掲げる。
Stapleの黒木涼さんは「土地の歴史や文化に触れることこそ旅だと考えている。当施設は、施設の中だけで完結せず、長門湯本の街や自然環境、地域の人々とのつながりや交流を生む機会が作れるように設計している」と話す。
客室は、最大3人まで宿泊できる「ツイン・ダブルルーム」(1室26,290円~)、最大4人まで宿泊できる「グループルーム」(1室47,080円~)と「スイートルーム」(1室54,340円~)、長期滞在したい個人向けのドミトリースタイル「シングルボックス」(9,570円~)を備える。
宿泊客は、立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」を無料で利用でき、入浴の前後に利用することを想定した「リバービューサウナ」を最上階に設置する。サウナは日帰りの利用も可能で、料金は90分1,500円(宿泊客は無料)。
イタリアンレストラン「TARU」では、薪窯で焼き上げるピザなど、地元の生産者と連携して旬の食材を使用した料理を提供する。一般利用も可能で、営業時間はランチ=12時~14時30分(土日祝限定)、ディナー=18時~22時、カフェ=10時~16時。
1階の「アクティビティセンター」では、「塩づくり体験」(1人8,000円)や「SUP体験」(1人7,000円)、「森林ツアー」(1人5,000円)など、長門ならではの様々なアクティビティーを提供し、宿泊客以外も利用できる。
黒木さんは「内覧会には多くの地域の人に来館してもらい、応援の声やお祝いをいただき大変感謝している。当施設を通して、地域の人々や資源に触れる宿泊体験を提供したい。この場所をゲストだけのものにせず、ゲスト、地域の人々、近隣のホテルのスタッフなど、様々な人が入り混じる景色を作っていきたい」と話す。