
かき氷店「ハコニワ-氷と果実-」(宇部市琴芝町2)が3月30日、宇部にオープンした。
「年中食べるぐらいかき氷が好きで、市内にかき氷店が少なく、それなら自分で出せばたくさん食べられると思い立った」という宇部出身の橋本美保さんが出店。約2年をかけて出店準備を進めた。
橋本さんは「元々お菓子作りも好き。おいしかった店のかき氷を自宅で再現したりもした。学生時代から自分の店を持てたらと思っていたが、これまでは子育ても忙しくかなわなかった。娘も手伝ってくれるなど、家族の支えもあって念願がかなった」と話す。
開放感のある窓がある店内に、カウンター席=5席とテーブル席=8席を設ける。カウンター席には四角い形をしたかき氷のようなライトを装飾する。「店の中に庭があり、そこに小さな店があるようなイメージ。モルタル造形でかわいらしい窓口を作り、地面を見てみると道のようになっている」と橋本さん。
かき氷に使う氷は純氷で、ふわふわ食感になるように薄めに削る。シロップは非加熱で仕上げ、全て手作り。「なるべく地元素材を使えたら」(橋本さん)と、山口県産の果物をメインに使い、「最後の一口まで楽しんでもらえるように、種類ごとにフルーツやクッキーなど素材を変えて、氷でサンドしている」。
メニューは、イチゴとクッキーを使った「いちご」、「杏仁パッションパイナップル」、「桜もち」(以上1,300円)、「おもち抹茶あずき」、「木苺(イチゴ)フロマージュ」「黒蜜きなこもち」(以上1,200円)、「チョコバナナ」、甘じょっぱい味わいの「白みそクリームあずき」(以上1,100円)。季節によってラインアップを変え、常時8種類を用意する。
「小さなハコニワメニュー」として、「アサイーボウル」(1,200円)のほか、寒天や抹茶アイス、白玉、あんなどを使った「あんみつ」(680円)、「コーヒーゼリー」(580円)を用意する。ドリンクメニューは、「コーヒー」(480円)、「カフェラテ」(500円)、「ミルクティー」(450円)、「アイスミントラテ」(550円)など。
橋本さんは「カボチャやトウモロコシなどの野菜を使ったかき氷、冬季には芋や栗を使ったかき氷も考えていきたいし、ぜんざいなど季節に合うものも用意したい。こぢんまりとした店なので提供までお待たせすることもあるかもれしれないが、涼しさを感じてもらいながらも温かい店づくりができたら」と笑顔を見せる。
営業時間は13時~18時(シロップがなくなり次第終了)。夏季は営業時間を変更する。