
山口市黒川にオープンしたスイーツ店「ひなこ」が、6月23日で3カ月を迎える。
店主でパティシエの相場雛子さんは、「明日を好きになれるお菓子」をコンセプトに、子育て中の母親が心安らぐ場所になることを目指し、日々お菓子作りに励んでいる。
山口市出身の相場さんは、製菓専門学校を卒業後、洋菓子店で経験を積み、実家の弁当屋で約3年間スイーツ販売を続けた。幼い頃から飲食業が身近だったことに加え、「お菓子が好きで、作るのが得意だった」という。自身のライフステージの変化に合わせ、2年かけて出店準備を進めてきた。
現在2児の子育て中の相場さんは、「私自身、子育て真っ最中。お母さんがしんどい時にひと息つける拠り所になれば」と話す。妊娠・授乳中に食べられるものが限られた経験から、「お母さんが癒やされる場所」という思いを込めて店づくりをしているという。「商品に使う素材は、自分の子どもに食べさせたいかという視点で選び、おいしさと安心を大切にしている」とも。
同店では、週替わりで常時約10種類の生菓子を提供する。「ぷりん」(300円)や「桃の牛乳ぷりん」(390円)といった定番商品から、「オレンジとクリームチーズの焼きタルト」(500円)、「メロンのショートケーキ」(530円)など、旬の素材を使ったスイーツが並ぶ。
焼き菓子も充実し、「マドレーヌ」や「フルーツケーキ」、「レモンとチョコのケーキ」(以上250円)など、常時10種類程度を販売するほか、「常に新しいメニューを届けたい」という相場さんの思いから、季節や素材に合わせて新メニューが登場する。
ホールケーキは「生クリームデコレーション」(12センチ=3,350円、18センチ=4,870円、21センチ=5,880円)、「ガトーショコラ」(21センチ=4,900円)、「フルーツタルト」(18センチ=3,800円)など。2日前までの予約が必要。
オープンから3カ月がたち、近隣住民のリピーターに加え、市外からも多くの客が訪れているという。相場さんは、「アレルギーがある人もそうでない人も楽しめるお菓子を作りたい。当店のお菓子を食べて、穏やかな時間を過ごしてもらえたら嬉しい」と話す。
営業時間は10時~17時30分(商品がなくなり次第閉店)。日曜・月曜定休。