宇部・ときわ公園内の「ときわミュージアム」(宇部市野中3、TEL 0836-37-2888)で2月11日、植物現代アート展「植物:リ・ロケーション」が始まった。
ときわミュージアムの植物をモチーフに、今直面している地球環境の問題について、アートの視点で考える展覧会。作品展示やワークショップの講師は、山口大学教育学部美術教育講座准教授の中野良寿さんが務めた。
展示は3部構成になっており、「CO2(Global Obsession)Kamenozoki(シーオーツー・グローバル・オブセッション・カメノゾキ)#1~#3」では、環境問題の象徴である「CO2」の記号そのものをモチーフにしたペインティング作品3点を展示。
サボテン室の「Observation Tower “Kamenozoki”(オブザベーション・タワー・カメノゾキ)」は、通路をまたぐように設置された観察塔に階段を登って入り、真っ暗な空間の壁に空けられた小さな穴からサボテン室をのぞき見る作品。植物を切り取って見ることで、新たな視点を発見する。
「Globe(model)(グローブ・モデル)」は熱帯植物園の植物に地球を表現したバルーンをかぶせ、温室効果や地球環境を改めて考えるきっかけになることを狙い制作された。ワークショップに参加した小学生が制作したバルーンも展示する。
同館学芸員の山本容資さんは「現代アートを身近な題材で親しんでもらおうと考えた。環境を考えるきっかけにしてもらえれば」と話す。
開館時間は9時~17時。入場無料。3月9日まで。(©マルニ)