山口県立大学(山口市桜畠)は4月1日から、オリジナルブランドクッキー「YPUクッキー」の販売を開始した。
「大学オリジナルで何か作れないか」と教員5人で昨年8月に構成されたプロジェクトチームは、「日持ちがする」「アレンジしやすい」などの理由からクッキーの開発を決め、同年10月に学生からレシピを公募するコンテストを実施。その中から選ばれた4点について、山口市内の洋菓子店「お菓子のジェネレ」(山口市錦町、TEL 083-932-0180)の協力で試作品を作った。1月下旬には、学生や教職員約260人に試食アンケートを行い、素材や価格などに対する意見をその後の開発に生かしたという。
商品は、シロップにつけた山口県産のタケノコを使用した「長州クッキー」、細かく刻んだ美東町のごぼうを混ぜ込んだ「ごぼうクッキー」、県産野菜「はなっこりー」とゴマを混ぜ込んだ香ばしい風味の「はなっキー」、萩市の夏みかんジャムをはさんだ「Oukan(桜柑)」の4種類。県産小麦ニシノカオリなど、食材はできるだけ県産のものを使用しているという。価格は、12袋入(4種類×3袋)=1,000円、4袋入(4種類×1袋)=350円、1袋=90円。
「はなっキー」のアイデアが採用された栄養学科の小川さんは「県外出身なので『はなっこりー』という野菜を山口に来るまで知らなかった。クッキーに入れてみたら、おもしろいのではと思い、友人4人と作った。採用されたときはうれしくて、いろいろな人に自慢した」と話す。
プロジェクトチームの一員で同大学栄養学科の人見英里教授は「実習に行く時に手みやげとして大学オリジナルの何かがあればと思ったのがきっかけ。今後、入学式や卒業式などの行事で販売したり、実習先に持って行ったり、大学行事で積極的に活用していくことを考えている」という。
商品は、「お菓子のジェネレ」で店頭販売するほか、同大学売店(山口市桜畠3、TEL 083-928-0531)で注文販売する。
山口県立大学(©マルニ)