防府が舞台のアニメ映画、原作者・声優迎えチャリティー上映

チャリティー上映会に登場した(左から)高樹のぶ子さん、米満康平君(右田小1年)、吉田彩華さん(同小6年)、水沢奈子さん、松浦正人防府市長

チャリティー上映会に登場した(左から)高樹のぶ子さん、米満康平君(右田小1年)、吉田彩華さん(同小6年)、水沢奈子さん、松浦正人防府市長

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 山口県防府市を舞台にしたアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」のチャリティー上映会が10月3日、原作者の高樹のぶ子さんと声優を務めた女優の水沢奈子さんを迎えて開催された。

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 上映会には、7月の山口豪雨災害で甚大な被害を受けた防府市の復興を願い、その支援の一助として、被災地にある右田小学校、小野小学校、玉祖小学校の子どもたち約350人を招待した。

 同作品は、防府市出身の芥川賞作家・高樹さんが、自らの幼少時代をモデルに描いた自伝的小説「マイマイ新子」をアニメ映画化したもので、昭和30年代の防府市を舞台に自分たちの世界を真剣に生きる子どもたちを描いている。

 高樹さんは「映画の舞台となった山口県防府市の惨状を、全国のニュースで見るのはとても辛かった。この映画では千年の時を越えて、生命がバトンタッチされていく。今回の土砂災害で多くの人が亡くなったが、その命は防府の地で受け継がれていく生命。そのことを心に置いて頑張ってほしい」と話した。

 貴伊子の声を担当した水沢さんは「初めて山口県に来た。とても自然がきれいで、映画の中の世界を感じることができた。今回の災害の爪あとも実際に見たが、とても大変だったと思う。小学生の皆さんも、夏休みもあまり楽しめなかったと聞いたので、今日の映画を楽しんでもらえたらうれしい」と話した。

 同作品は11月21日から、全国ロードショーが始まる。

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