宇部在住でファイナンシャル・プランナーの脇田哲也さん(FPライフプランニング代表、宇部市亀浦2、TEL 0836-31-2622)が、異業種とコラボレーションしながら新規顧客を開拓する「スマイルリレープロジェクト」を始めた。
同プロジェクトの中心にあるのは中学生がリレー競技で使用する「バトン」。このバトンの表面には「家計見直しのコツ教えます」「無料相談キャンペーン中」といった宣伝文句のほか、顧客の声を掲載したモバイルサイトに誘導するQRコードを貼付。バトンの中には無料相談の実績を詳しく紹介した「ワキミチ新聞」を入れている。
この「バトン」の設置を、顧客ターゲット層(子育て世代)が多く集まる店舗に依頼。設置を引き受けた店舗には、バトンの中に入れる新聞紙面の広告枠を無料提供する。
「実はこのプロジェクト自体もコラボで生まれた」と話す脇田さん。昨年12月に参加したコラボ・ネットワークのセミナーで知り合った「凡クリエイト」(際波)に所属するクリエーターと意気投合し、今回のプロジェクトが実現した。
脇田さんは1978(昭和53)年生まれ。コンビニの店長をしながら通信教育で学びFP試験に合格。資格取得後の数年間は、非鉄金属スクラップ買い取り業をしながらFP業を行っていたが、相談が増えてきたことから約1年前にFPとして起業した。バトンを使って呼び掛けている無料相談では、物価上昇率や収入額などから簡易版のライフプランを作成し、バランスと効率の良い貯蓄と投資を提案する。
今月から始めた同プロジェクト。現在は、ベビーマッサージ店やエステサロン店など4カ所にバトンを設置済み、「このバトンを見つけると、だいたいのお客さんが『何これ?』と聞いてくるらしい(笑)。設置してもらっている店舗の店主はライフプランの無料相談を受けたことがあるので、自分自身の体験談をお客さんに話してくれる」(脇田さん)。
今後については、「顧客ターゲット層が近いところで展開していくのでコラボ広告として有効だと思う。このバトンをきっかけにクチコミがもっと広がれば」と期待を寄せる。