一般社団法人 海と日本プロジェクトinやまぐちは、11月4日(月・振休)、周南みなとまつり実行委員会が主催する「第8回周南みなとまつり ミナトのミーツ」に「海と日本プロジェクトinやまぐち」ブースを出展し、学びと体験を通して海の魅力と、直面する海の問題について発信しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
・開催概要 海洋ごみに関するクイズ、マイクロプラスチック学習
・日 程 2024年11月4日(日)10時~15時
・開催場所 徳山ポートビル駐車場(周南市築港町9-1)
・参加人数 約300人
クイズを通して海洋ごみについて学ぶ
今年で8回目を迎えた「周南みなとまつり ミナトのミーツ」。今回はイベント会場もJR徳山駅により近くなり、アクセスが良くなりました。生きたフグを間近で見て観察できるコーナーや、海岸漂流物を使ったクラフトアート体験コーナーなど、海を身近に感じることのできるイベント会場の一角に「海と日本プロジェクト×ミナトのミーツ」ブースが登場しました。
会場のすぐ隣が海というロケーションにふさわしく、ブースのコンセプトを家族連れが楽しく「海洋ごみ」を学べる場に設定、誰でも参加できる海洋ごみクイズを実施しました。3問のクイズに回答するとくじにチャレンジできます。クイズに挑戦した人たちの多くが、悩みながらもクイズ用紙の裏側に書かれている「海と日本プロジェクト」の主旨説明文やヒントを元に正解していました。間違えた方たちにはスタッフが丁寧に解説。子供にも大人にも大人気でたくさんの方にクイズに参加していただき、海をキレイにするために役立つグッズをお持ち帰りいただきました。
地元の海の問題を砂遊びで知って、次のアクションを考えてもらおう!
ブースには、海の大切さについて実際に体験して学ぶコーナーも設置しました。用意したのは会場からほど近い地元粭島(すくもじま)で採取してきた海岸の砂。一見きれいに見える砂ですが、実はこの中にごみがたくさん隠れています。子どもたちには砂をふるいにかけてもらい、ふるいに残ったごみにはどんなものがあるかを見てもらいました。また、ふるいを通り抜けた砂の中にある小さな粒状のプラスチック=マイクロプラスチックを発見してもらいました。そして、これらのごみを見せながらスタッフが、ごみの殆どが陸上で我々が使用しているものであること、プラスチックはどんどん小さくなるけど土に戻ることがないこと、マイクロプラスチックは魚や貝を通じて人間が食べてしまう可能性があること、このままでは2050年には海洋ごみの重さが魚の重さを超えるかもしれないことを説明しました。説明を聞いてびっくりしたり、ショックを受けたりした親子たち。現在の海の状況について改めて理解し考え、親から子への教えの場にもなったようです。
参加した子ども・保護者からの声
「(クイズ参加者)海のごみのは海で捨てられたものが殆どだと思っていた。」
「(マイクロプラスチック探し体験者)2050年には海ごみの重さが魚の重さを超えるのは信じられない
が、近くの海にこんなに沢山ごみがあるのはショックだった。ごみはきちんと捨てるようにしたい。」
「(母親)ごみはちゃんとごみ箱に捨てようね。 (子)分かった。」
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人 海と日本プロジェクトinやまぐち
URL :http://yamaguchi.uminohi.jp
活動内容 :山口県は三方を瀬戸内海、日本海、響灘という異なった特色のある3つの海に開かれた「海口県」です。ふるさとの海の現状をひとりでも多くの人に知ってもらい、海口県を未来につなげていくムーブメントを作り出すことを目指しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/