プレスリリース

「究極の滑り止め」開発で科学技術賞受賞!社会問題化する転倒災害防止へ、工場や救急車などに続々と導入

リリース発行企業:株式会社伊藤

情報提供:

光市浅江に本社を置く金属加工の株式会社伊藤の代表取締役、伊藤幸平が、文部科学省科学技術賞(技術部門)を受賞しました。自社製品である金属製滑り止め「くつ底キャッチャー」に係る労働安全のための滑り転倒防止技術の開発が科学技術の振興発展に貢献をしたと認められました。


   くつ底キャッチャーの製品紹介 こちら

 転倒災害は、労働災害全体の4分の1を占め、滑り転倒防止対策が急務とされていますが、当社が「3大すべリスク」と呼ぶ水・油・粉のような潤滑性が高く滑りを誘発する物質を扱う作業場では、定期的な清掃や滑り止めテープ等の摩擦力に頼った対策のみでは、なかなか滑りを防止できないことが課題でした。
 
本開発は、金属製の滑り防止部材(くつ底キャッチャー)に独自に考案した円筒型突起(当社の呼称「キャッチスポット(R)?」)を配置したもので、この突起内に靴底の一部が入り込むことで、摩擦力に頼らず滑り防止を実現した技術です。
 
本開発により、3大すべリスクのある作業環境や靴底への付着にも関わらず、滑りを防ぐことができます。また,この突起形状を持つ部材を独自技術で曲面形状に製作し、階段や梯子に設置して多様な現場での対応を可能としたことが評価され受賞となりました。

くつ底キャッチャーフロアタイプ

独自に考案した円筒型突起「キャッチスポット(R)?」

くつ底キャッチャーフロアタイプ使用例


くつ底キャッチャーの製品ロゴ


くつ底キャッチャーについて

(株)伊藤は2011年からステンレス製の滑り止めの製造・販売を開始。その後、改良を重ねて進化した滑り止めをくつ底キャッチャーと名付け、特許も取得。主力事業として発展しています。
工場プラント等の産業分野以外に、社会インフラ分野や民生分野へ幅広く応用可能であり、全国の工場、建物、車両などに採用されています。また、耐久性・信頼性が求められる防災や防衛分野にも適しており、海上自衛隊の潜水艦に導入されているほか、近年では救急車、消防車などへの採用も増え、滑り転倒災害の減少に寄与しています。


くつ底キャッチャー導入事例はこちら


代表取締役社長  伊藤 幸平

受賞者:代表取締役社長・伊藤幸平について

父である先代社長・故伊藤榮治から事業を承継し、2020年6月に現職に就任しました。
 
入社は2001年。直前に3ヶ月間、アメリカ大陸を一人で旅し、幅広い視野を持ち、固定概念にとらわれないことの大切さを学びました。2006年から福岡事業所に勤務し、事務から機械加工までマルチに行いながら会社業務を学び、2009年に専務取締役就任。前社長をサポートしながら経営手腕を磨きました。
 
滑り止め製品の発売当初、重点事業にすることについては慎重でしたが、自身が階段で転倒して大けがを負い、安全な環境づくりの重要性を身をもって経験。労働災害の増加という社会問題にも向き合い、優れた滑り止め製品を普及させることが自社の社会的使命と捉えるようになりました。
 
社長就任の半年後、先代が逝去。試行錯誤しながらもくつ底キャッチャー事業の集中的拡大を図って全国的ヒットに導き、ステンレス協会賞優秀賞、経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」など数々の賞を受賞。下請け企業からメーカーへの成長を進めています。

株式会社伊藤についてはこちら

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