宇部・川上の「産業創造支援ステーション川上ファーム」(宇部市川上)で5月25日、里山体験教室「竹キャンドルづくり」が開催された。
2006年設立のNPO法人「産業創造支援ステーション」が主催する同教室。子どもたちが自然と触れ合うことで環境問題への意識の向上や里山のよさを知ってもらうことを目的に年5回ほど、「流しそうめん体験」「春の七草教室」など季節ごとに内容を変えて開いている。
今回の「竹キャンドル作り」は初めての試み。参加者11人は、同ファームから切り出した竹を切り、粉状のろうを入れてキャンドルを完成させた。
「今回は東日本大震災の発生を受け、発電や省エネなどのエコの観点から今回の内容に決めた」と同会理事の内田保雄さん。キャンドルには「東北がんばれ!!」と文字を書き入れ、参加費は全額東日本大震災のための義援金として寄付する予定だという。「自然のものを利用して家庭でも使えるものができることを知ってもらえたら」。
参加した6年生の田村将さんは「自然を身近に感じられなくなりこういう機会はなかなかないので、体験することができてとてもよかった」と振り返る。3年生の田中千夏さんは「竹を切る作業が難しかったが完成してうれしい。また参加したい」と笑顔を見せた。