「平和の灯火 祈りのリレー」の灯火が8月26日、宇部・小串の「宗隣寺」(宇部市小串、TEL 0836-21-1087)に到着した。
同リレーは、中国地方5県37カ寺の観音菩薩を祭る「中国観音霊場会」が、東日本大震災の犠牲者を悼み「慈しみの心」を広げようと同会開創30周年記念事業の一環として行っているもの。
灯火は広島の「広島平和記念公園」(広島市中区)内の「平和の日」から採火し、6月22日に島根「禅定寺」(島根県雲南市)をスタート。以降、鳥取、岡山、広島、山口をリレーし、9月16日に島根「多陀寺」(島根県浜田市)のゴールを目指す。同寺には山口「漢陽寺」(周南市鹿野)より届けられた。
東日本大震災発生後すぐに決まったという同取り組みを、同寺副住職の山中祐生さんは「心をつなぐ取り組みとしてとても大切なことに思う。今何ができるのか、やるべき事は何なのかを自分自身に問い、向かい合う機会になるのでは」と話す。「ゴールの多陀寺に確実につなげていきたい。それまでの間に多くの方に関わってもらい、皆の思いがつながっていくところを見てもらえれば」とも。
灯火は今月28日、下関・長府の「功山寺」(下関市長府川端)へとリレーされる。