山陽小野田の「山口ワイナリー」(永山酒造=山陽小野田市石束)で9月24日、ワインの原料となるブドウの収穫祭が行われた。
今年で10回目を迎えた同イベントには、ワイン愛好者や関係者など合わせて約90人が参加。午前中にブドウの収穫をし、昼食後には収穫したブドウの踏みつぶし体験も行われ、暑さが残る中で毎年恒例となった同ワイナリーの収穫祭を楽しんだ。
今回収穫したブドウは白ワインの原料となる品種「シャルドネ」。約1ヘクタールのブドウ畑のうちの約4分の1を占める同種。同ワイナリーではこのほか、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどの赤ワイン用の品種も栽培している。
同ワイナリー副社長の山田正志さんは「今年はブドウが花を付ける時期に雨が多かったために生育が思わしくない。全体の収穫量は例年の7割程度になりそうだ」と話す。
これまで同ワイナリーの収穫祭ではカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫していたが、今年は同種の生育が思わしくないためにシャドルネの収穫になったという。山田さんは「カベルネ・ソーヴィニヨンは10月以降にならないと収穫できそうもない。ワイン用のブドウの生育は全国的に悪いようで相場も高い。全国的に収穫量が少ないので2011年ものの国産ワインは貴重なものになるのでは」と話す。
ワイン好きの友人と一緒に宇部から参加した30代の女性は「ブドウの収穫体験は初めて。踏みつぶすときのブドウの感触がとても不思議な感じだった。汗が止まらないほど暑かったが、自然の中でとても楽しく過ごせた。ワインの完成が待ち遠しい」と笑顔を見せた。
今回収穫したブドウは同ワイナリーでこれから醸造され、来年2月ごろには店頭に並ぶ予定という。