宇部商工会議所(宇部市松山町1)で1月23日、地元産の食材を盛り込んだ弁当「山口宇部弁当」の完成披露撮影会が行われた。
同弁当は、宇部産の食材を生かした弁当で地産地消や食を通じて宇部の魅力を再発見しようと、同会議所青年部が昨年夏に第1弾を企画。今回は第2弾として、「春」をテーマに市内11企業が16品を考案。春が旬の地魚やタケノコ、市内西岐波産のキャベツ「ソフトロマン」などを使った趣向を凝らした弁当が披露された。
撮影会では、市内各所に配布するパンフレット用の写真を撮影。各弁当を考案した業者がそれぞれの思いや使用した地元食材、こだわりなどを発表し、終了後は互いの弁当を試食した。
弁当店「ランチボックス」(中野)は「見て楽しむ」をコンセプトにした「見ても楽しい!山口宇部弁当」を出品。山口県の形をしたご飯の上に宇部市の形に見立てたエビを置いたほか、宇部興産を走るトレーラーをロールキャベツで、石炭をデザートのゼリーで、それぞれ再現した。
鮮魚店「魚かつ」(西岐波吉田)は「底引き網 地魚弁当」を出品。その日宇部港で水揚げされた魚を使い、煮魚と焼き魚を売りに9品中8品に魚料理を詰める。価格帯は380~5,250円。
同青年部商人委員会の月本信勝委員長は「昨年秋に発売を開始した第1弾の成果としては、会議や子ども会で食べてもらいたいという狙い通りで、月100個以上の受注がある企業もあったようだ。その反面ブランド力に欠けるという反省点もあったので、今回は弁当に統一した熨斗(のし)を付け、お品書きを書くなどしてブランド感を出すことに力を入れたい」と話す。
「今回は春の食材を使ったことで違う味わいとなり、個性豊かな弁当が集まった。秋に向けて山口宇部弁当がさらに浸透するように育てていきたい」とも。
パンフレットは2月中に作成し、市役所や宇部観光コンベンション協会、各ふれあいセンターなど市内に設置する予定。