宇部の写真家・山本陽介さんが2月20日、写真コンテスト「第51回富士フイルムフォトコンテスト」の自由写真部門で銀賞を受賞した。
同コンテストは、富士フイルム(東京都港区)が1950(昭和25)年から行っている写真愛好家自由参加型のコンテスト。今回は応募総数3万4353点の中から、県内では山本さんを含め3人が入賞。宇部から銀賞以上の受賞は初めてだという。
山本写真機店(宇部市中央町、TEL 0836-31-5005)に勤務する山本さん。同コンテストには作品10点を応募。どれを応募するか悩み抜き、最後に選んだ写真が銀賞を受賞した。
受賞作品のタイトルは「モーニングニュース」。家族と過ごす朝食時を撮影した一コマで、「妻と子どもの3人がテレビ番組のワイドショーをあまりにも食い入るように見ていたので、何か面白い写真が撮れるのではとカメラを構えた」と振り返る。「妻からは、『あんた、私の恥ずかしい写真をコンテストに出したやろうがっちゃ』と怒られた(笑)」とも。
「記録写真を作品クオリティーで」をモットーに写真教室「おもしろ写真教室cheeeese!!(チーズ)」を主宰する山本さん。「写真教室の先生をしていながら、それらしくない写真を撮っている。自分の方向性に自信がなくなったこともあったが、この賞を頂くことで認められた気がして素直にうれしい。これからも自信を持って写真を撮っていきたい」と笑顔を見せる。