ヒストリア宇部(宇部市新天町1)で3月11日、東日本大震災復興支援イベント「3.11に思いをよせる宇部市民の集い」が開催される。
昨年3月11日に発生した東日本大震災発生から1年がたつことを受け、「息の長い被災地復興の支援が必要だということを周知するほか、3.11の記憶を風化させないために行う。震災後、被災地支援を行ってきた市民団体や地元有志などが中心となって企画した。
主催する同実行委員会メンバーの岡本とも子さんは「今年に入って福島市を訪れたが、現地とこちらの復興に対する様子の温度差を感じた。宇部からできることがたくさんあることを多くの方に知ってもらいたい」と話す。
当日は、東方地方で食べられている「芋煮」を限定300杯用意するほか、岩手銘菓「かもめの玉子」、宮城・仙台の「油麩」や喜多方ラーメン、酒など東北地方の名産品を販売。売り上げの一部は、いわき市の「復興公園」の建設に寄付する。
展示コーナーでは、県内で被災地支援を行う団体の活動や、被災地の子どもたちが震災の体験を描いた紙芝居の紹介や、ステージではダンスや朗読劇、ギター演奏などを行う。
地震が発生した14時46分には、参加者全員で黙とうを予定。「3.11とどう向き合ったか」をテーマに、宇部に疎開をしている被災者の人やボランティアに参加した人など8人が登壇するシンポジウムの模様は、コミュニティーFM「エフエムきらら」で生放送する。
「来ていただくことが被災地の支援につながるので、たくさんの人に参加してもらえれば」(岡本さん)とも。
開催時間は11時~19時。