5月27日に行われる「第63回全国植樹祭」を前に山口・阿知須の「きらら浜」で5月24日、一般県民が植樹できるスタートイベント「自由植樹」が始まった。
全国植樹祭は、緑化や森林作りへの理解を深めるために1950(昭和25)年に始まった国土緑化運動の中心的な全国行事。県内での開催は、1956(昭和31)年に防府市で開催された第7回大会以来56年ぶり2回目で、交通アクセスの良さなどを考慮して会場を同所に決めた。
当日は、「苗木のホームステイ」に参加し1年半にわたり苗木を栽培してきた幼稚園や小学校、事業所など47団体、約900人が参加。約0.3ヘクタールの敷地に、コナラ、ウバメガシ、アラカシなどドングリが実る木約3000本を植樹した。
式典で二井関成山口県知事は「今日は『きららの森』を作るスタートの日。県下の森づくりが進み、ここがモデルとなれば。植樹祭本番に向け、さらなる盛り上がりを期待したい」とあいさつ。小郡幼稚園・園児代表から苗木の引き渡しや、苗木の回収に協力した県トラック協会へ感謝状が贈られた。
苗木を植えた櫛浜保育園(周南市)の境琉稀くんは「水をあげたりしながら保育園で育てたよ。ちゃんと植えることができてうれしかった」と笑顔を見せる。山口市から参加したという原田京子さんは「東日本大震災を受け、海浜部に森を作ることが防災につながればと思い参加した。根を張って立派な森になれば。今後の成長を見守りたい」とほほ笑む。
植樹祭当日は、天皇・皇后両陛下が出席されお手植えやお手まきが行われる予定。26日からは「きららの森フェスタ」として体験コーナーや食のブースが出店するイベントも行われる。
「自由植樹」では、苗や用具を会場に用意している。開催時間は10時~15時。今月27日まで。