県内有数のホタルの名所である山口・一の坂で5月26日、「ほたる観賞Week！」が始まった。

　ゲンジボタル発生地として国の天然記念物生息地域や山口の自然百選に指定されている同地域。今年は、今月12日に初めてホタルが確認され、現在は「ピーク時の3割程度」（山口観光コンベンション協会の橋本睦美さん）の約700匹が乱舞。今年の見頃は「6月2～3日ごろ」だという。

　6月2日は、山口ふるさと伝承総合センターや山口中央商店街、C・S赤れんが周辺を会場に「ほたる祭り」を開催。ふるさと伝承センターではランプシェードの展示や茶席（16時から）、陶芸品のチャリティー販売などを実施。C・S赤れんが周辺にはバザー・露店などが出店する。

　そのほか、山口中央商店街と一の坂川周辺では、地元商店街活性化の一環としてロゲイニング企画「ほたるフォトラリー」を初めて開催。当日配布されるマップに記載されたポイントを撮影しながら巡り、獲得点数に応じた賞品も用意する。

　近隣店舗では照明を落とすなどホタルをゆっくり観賞できるようにするほか、一の坂川周辺では交通規制も行う。規制箇所は、一の坂川両岸の道路で18時～22時（雨天中止）。

　橋本さんは「今年も幻想的なホタルの風景を多くの方に見てもらいたい。昨年は6月17日までホタルが確認できたので、今年も同時期ごろまで楽しめるのでは」と話す。

　「ほたる観賞Week！」は6月3日まで。