来春に卒業を控えた学生などを対象とした就活イベント「ふるさと山口企業合同就職フェア」が6月1日、ANAクラウンプラザホテル宇部で開催された。
学生の県内就職のあっせん、企業とのマッチングなどを目的に、県商工会議所連合会や県経営者協会などが主催した同フェア。宇部市・山陽小野田市・山口市に本社、支社を置くサービス業や製造業、小売業など27社が参加した。
「今年の学生の特徴は、例年より企業ブースを満遍なく回る人が多いが、おとなしく切迫感がない人が多い」と宇部商工会議所の田村正憲さん。昨年に引き続き「草食系」の学生が多い様子。
就職活動開始後、約20社にエントリーしているという広島の専門学校に通う学生は「内定はまだ。専攻はIT関係だが、山口県内の企業であれば業種は問わない」と現状を語る。
そうした学生に対し、参加した企業側からは「もっと強気で積極的に自分を売り込んでもらいたい」と自己アピールを要望する声や「企業研究不足では」と、学生たちの「どうにか就職できるだろう」という考えを問題視する意見も聞かれた。
学生を指導する専門学校YICグループの就職担当者は「自分の持つ力量を知らずに目先の雇用条件に飛び付く学生が多いように思う。当校ではまず自己分析をしっかりと行い、自分の能力に見合った企業を見つけることが重要と指導している」と話す。
来春卒業する専門学校生、大学生のほかに一昨年以降に卒業した既卒者も参加可能な同フェア。今後は、周南(今月5日)、下関(8日)、岩国(13日)、山口(15日)、長門(8月14日)でも開催する。