山口宇部空港(宇部市沖宇部)国内線ターミナルに1月28日、受験生の志望校合格を祈念した「巨大絵馬」がお目見えした。
同取り組みは、ANA(全日本空輸)山口支店が1998年から毎年実施している恒例行事で、今年で16回目。本格的な受験シーズンに合わせて受験生を応援しようと、絵馬を設置し「願い事」を記入する紙絵馬を用意する。
「頑張れ、受験生。」と書かれた特大絵馬のサイズは縦横1.2メートル。「願い口」に投函(とうかん)された絵馬は、同社スタッフが週に一度、菅原道真を祭る防府天満宮(防府市松崎町)に奉納する。昨年は391枚が投函されたという。
同日、ANA搭乗手続きカウンター前で執り行われた神事では、防府天満宮の越智宣彰権禰宜(ねぎ)が、絵馬と来港した慶進高校(宇部市西琴芝2)の3年生3人をおはらいし、合格を祈願した。
県内の大学を志願しているという同校の御手洗奨さんは、絵馬に「勝」の一文字を記入。「入試で人生が決まってしまうこともあると思うので勝ちをつかみにいきたい」と意気込んだ。
茨城県内の大学への受験を控えているという田坂友希さんは「遠方に受験に行く私にとって地元の神社からの応援はとても心強い。クラス全員が合格できるようにと祈った。今まで培ってきたことが発揮できるように頑張りたい」と話す。
絵馬を設置する3月15日までの期間中、同社では搭乗した受験生を対象に同神社でおはらいを済ませたシャープペンシルを進呈する。