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宇部・藤河内で「白いキクラゲ」初収穫-突然変異のキクラゲ、商品化

100の菌床で栽培する白いキクラゲ

100の菌床で栽培する白いキクラゲ

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 宇部・藤河内(宇部市藤河内)で現在、中華食材で知られるキクラゲの中でも珍しい「白いキクラゲ」の初収穫が行われている。

収穫した「白いキクラゲ」

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 「白いキクラゲ」は茶色や黒が一般的な「アラゲキクラゲ」が突然変異したもので、キクラゲの製造・販売を手掛けるサンアロー(宇部市芝中町、TEL 0836-35-0035)が商品化に成功した。

 「白いキクラゲは、気候的に西日本でないと栽培ができず、現在は当社のほか、事業提携している熊本の1社のみ」と話す同社の近安裕司社長。「白いキクラゲの栽培は、色移りしやすく汚れやすい上に湿度管理が難しい。商品として貴重なもの」とも。 

 不定期に突然変異でできていた白いキクラゲが卸先のレストランから「見た目の色から好評」で、商品化の要望があったことから開発に踏み切り、約1年前から改良を重ね、分析やサンプリングを行っていたという。

 今年5月から8月の試験栽培期間に約150キロの白いキクラゲを収穫できたことから、9月からは100の菌床で栽培を開始。現在は茶や黒のキクラゲに対して10%ほどの生産量のため、今秋はイベント出店などで限定販売し、一般販売は年末のお歳暮シーズンに贈答用として始める予定。

 「厚みは当社の茶キクラゲに比べて約1.5倍。粘り気があるためもちもちとした食感で、茶キクラゲに比べて水分も多い。串焼きにしたり焼いたりと何の料理にでも合うことを知ってもらいたい」と近安社長。「同商品で6次産業化も進め、県の特産品にできるように生産量を増やしていきたい」と意気込む。

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