山口宇部空港(宇部市沖宇部)に1月31日、同空港初となる「国際連続チャーター便」の最終便が韓国から到着。同便を使って帰国する利用客に県内観光などの感想を聞いた。
同日9時30分、定員175人ほぼ満席の乗客を乗せたアシアナ航空の同便が韓国・仁川(インチョン)国際空港から到着。国際線ターミナルの到着口では「宇部い~な大使」などが出迎え、ちょるるがプリントされたキャンディー入りの袋や観光パンフレットなどを手渡した。
同便の復路には、1月29日に到着し2泊3日で県内観光を楽しんだ利用客が入れ替わりで搭乗して帰路についた。搭乗前の待ち時間に感想を聞いたところ、宇部ときわ公園を訪れたという45歳の女性は「大きな湖がのびやかな雰囲気でとても良かった。静かできれいで緑も彫刻も楽しめて心が休まる公園だった。見て回るものが多く、つまらない時間がないほどだった」と話す。
ソウルから参加した29歳の女性は「日本には度々訪れていたが山口は初めて。2泊3日で萩の城下町や秋芳洞、秋吉台や下関の赤間神宮などを巡った。特に温泉と旅館の懐石料理、フグのおいしさが印象的だった」と振り返った。
同じツアー客の32歳の女性は「空気がとてもおいしく、食も自然も楽しめた。山口は古いものと新しいものが混在していると感じた。心が楽になる旅だった」と笑顔を見せた。
1月10日から2月2日まで週3回の日程で11往復運航された同チャーター便。現在運航している東京羽田便に加え、チャーター便の就航を連続することで将来的な定期便につなげるための誘致活動の一環や、海外からの旅行客の来県による地域活性化を目指して実施した。
山口県や宇部市、山口宇部空港ビルなどから成る山口宇部空港利用促進振興会が韓国の旅行会社や空港に働きかけて実現した同チャーター便には韓国の旅行会社数社のパッケージツアー客が乗り合わせ、期間中1500人余りが来県した。
2月3日には往路空席で飛行機が到着し、旅行客を乗せて帰国する予定。