宇部に2月28日、農園を併設した洋菓子店「果子乃季 宇部ファーム店」(宇部市小松原1、TEL 0836-33-0757)がオープンした。
浜バイパス沿いの住宅街そばにオープンした同店のテーマは「摘みたて果物と野菜のスイーツ&カフェ」。店舗前に果樹園や畑などの農園(約120坪)を設け、栽培した約30種類の野菜や果物を使ったスイーツやランチを店内で提供する。
運営は、県内で菓子店「果子乃季」や洋菓子店「CHOU CHOU(シュシュ)」、パン店「シュクルヴァン」などを展開するあさひ製菓(柳井市)。利用客が体験・滞在できるスタイルに着目した同社が「最大規模の基幹店」と位置付け出店した。売り上げ目標は年商2億円。
店舗面積は約100坪。店内では7ブースを展開。約20~30種類の生ケーキ、ギフト用の和洋菓子や、農業法人「ファーム17・デメテルの郷」(小野)の季節野菜などを販売するほか、ガーデン雑貨や9種類をそろえる生ジュースバー、ギフトサロンも設ける。4月からは、スイーツ作りやコーヒー講座、家庭菜園講座などのスクールも予定。
そのほか、カフェブースにはカウンター8席、テーブル席34席、テラス席10席を設け、野菜をメーンにしたセットメニューを提供。「山口高原豚とゴロゴロ野菜のポトフ」(1,800円)や「長州黒かしわのバルサミコ酢ソースソテー」(1,600円)、「豆乳スープライス」(1,300円)など9種類を用意する。毎週日曜にはプロの演奏家によるコンサートも行う。想定客単価は1,700円。
同社の坪野恒幸社長は「当社でも初めてのタイプの店舗。自家栽培の農園や宇部産の食材を使い、安心して食べていただけるものを提供していきたい」と話す。「県内のほとんどの市町村に出店しているが、中でも宇部は勢いがあり購買力がとてもある地域。大きなポテンシャルに期待し成功させたい」と意気込む。
営業時間は9時~19時。水曜定休。