宇部に今春発足する中学硬式野球クラブチーム「宇部ボーイズ」の監督に、元宇部商業高校野球部監督の玉国光男さんが就任することが分かった。
宇部にはこれまで中学硬式野球クラブチームがなく、市外のクラブチームに所属しなければいけない状況を憂いた市内の野球指導者ら有志が中心となり、わずか4カ月ほどで発足までこぎ着けた。
ホームグラウンドは東岐波・丸尾の海辺に位置するグラウンド。日本少年野球連盟のボーイズリーグ・広島県支部に所属し、秋の公式戦を目標に始動する。現在は12人の入部が決まっており、今春中学1年生となる生徒に限定し、随時入部も受け付けている。
監督に就任するのは、約30年間にわたり宇部商業高校・野球部で監督を務めてきた玉国光男さん。宇部商時代には15回を超える甲子園出場に導き、準優勝した経験を持つ。「これまでも中学野球は数多く見てきたが、指導するのは初めて。これまで教えてきた『向かっていく精神』や『諦めない心』などを伝えながら、また子どもたちと一緒に汗をかきたい。高校野球で通用する選手に育てたい」と意気込みを話す。
3月27日に宇部市野球場で行われた発足説明会では、入部を希望する生徒や保護者・関係者ら約30人が集まった。玉国さんが自身の経験談を交えながら「常にボールを大切に」「グラウンドでは気持ちの切り替えを早く」など指導方針を説明した。
同事務局の児玉和幸さんは「道具を集めることやグラウンドを整備することなど、本当に一からのスタート。玉国さんが監督就任に快諾いただいたおかげで、部員を集めるところまでスムーズに話が進んだことに驚いている。初年度で難も多いと思うが、勝負は1年目からという強い気持ちでやっていきたい」と話す。
チームは4月6日から始動する予定。問い合わせは児玉さん(TEL 090-7894-4967)まで。