山口市立中央図書館(山口市中園町)で12月1日から、体験型演劇イベント「The Quiet Volume(ザ・クワイエット・ボリューム)」が開催される。
同図書館に併設する山口情報芸術センター(YCAM)が行う同イベントは、図書館を舞台にした参加者体験型の演劇。これまで世界23カ国の図書館で実施され、2013年には先鋭的なダンスやパフォーマンスに贈られるベッシー賞(サウンドデザイン)も受賞。国内では昨年の東京に次ぐ2会場目となる。
参加者は、2人1組で席に座りヘッドホンを装着。ヘッドホンから聞こえてくる「ささやき声」に従って目の前に積み上げられた数冊の本を開いたり読んだりしながら、図書館から本の世界へ、また現実の空間へと旅をするような感覚を楽しむ。
同館広報担当の青柳桃子さんは「参加者がパフォーマーと観客の両者になって体験し、作品を完成させていく演劇。いつも通りに開館している図書館内の一画で行うので、一見すると一般の利用客のように見えるが、体験後は時空を飛び越えたような何とも言えない不思議な感覚になる」と体験談を話す。
「行動は読書だが、いつもとは異なるところに注目していく新しい読書体験。日常の中の非日常を体験してもらえれば」とも。
開催時間は11時~、11時20分~、12時20分~、12時40分~、13時40分~、14時~、15時~。料金はペア=1,800円、シングル=1,000円(前売りは同1,500円、同800円)。12月14日まで。