山口県で現在、リクルートマーケティングパートナーズ(東京都千代田区)の結婚情報誌「ゼクシィ」とコラボしたご当地婚姻届のダウンロードサービスを行っている。
同社では昨年7月から、全国の自治体とコラボした「まちキュン・ご当地婚姻届」を展開しており、これまでに山口県を含む12自治体とコラボしている。中国地方では出雲市(島根県)、広島県に次ぐ3件目。
山口県版は、下関・角島大橋や美祢・秋吉台、岩国・錦帯橋などの観光名所のほか、特産品のフグをデザイン。錦帯橋の上には山口県PR本部長のゆるキャラ・ちょるるをあしらった。「県を代表するものを東部・西部とバランスよくデザインに取り入れた」と山口県こども未来課少子化対策推進班の角昌尚さん。
同コラボは、山口県が昨年9月にリクルート側からの打診を受け「県のPRと結婚への意欲が高まるきっかけの一つになれば」(角さん)と実現した。リクルート側では、婚姻届は全国どこの役所にも提出できることから、婚姻届提出をきっかけにした旅行や移住を提案するなど、地域の活性化につなげることを目的にする。
同サービスには、実際に提出する婚姻届のほか、思い出に保管する「ふたりの記念用」シートも用意。同シートには「夫になる人から妻になる人への言葉」「妻になる人から夫になる人への言葉」の記入欄や、2人の写真を貼付できる欄を設けている。
同社によると、これまでのダウンロード数は非公開としながらも「『福を呼ぶフグがかわいい』『角島大橋が印象的』、『地元愛とこれからもこの場所で2人で生活していくんだと再認識できた』などの声が寄せられており大変好評を得ている」(同社広報担当者)という。
婚姻届は、「まちキュン・ご当地婚姻届」のサイトから、アンケートに回答するとダウンロードできる。