夏休み中の子どもたちに宇部の魅力を伝える体験イベント「キッズうべたん」が7月18日、始まった。
小・中学生を対象に、ものづくりや職業体験を通して地元に愛着や誇りを持たせることを目的にした同イベント。8月30日までの期間中、宇部市内の各所を舞台に「地域文化」「仕事」「ものづくり」などを体験する50プログラムを実施する。
今月9日に来場者限定で行った先行予約には約200人が並び、即完売するプログラムも出るほどの人気ぶりを見せた。
7月21日には宇部・藤山の善福寺(宇部市上条3)で「お寺に泊まろう!小坊主合宿」が行われ、小学1年~6年までの20人が参加。分かりやすくした説法を聞き、夜は本堂を使っての肝試し、早朝には本堂の掃除などを体験。読経体験では、背筋を伸ばし真剣な表情で取り組んでいた。
島地担住職は「寺が子どもたちにとって身近な存在でありたいと、2年前からプログラムを提供している。おかげさまで毎回満員。子どもたちには『心の話』として、目の前の欲求がかなうことが本当の幸せとは限らないことや、『ありがとう』と言える人生を送ってほしいと伝えた。子どもたちが大人になったとき、ここでの体験を思い出してもらえたら」とほほ笑む。
キッズうべたん事務局の中村幸治さんは、「今年は昨年を大幅に上回るプログラム数を実施する。一昨年に初開催してからこれまでに延べ1200人以上の小学生と保護者に参加してもらうことができた。住んでいる宇部のことをもっと知ってもらい、夏休みの思い出にしてもらえたら」と話す。
参加予約は電話とホームページで受け付けている。問い合わせはうべ探検倶楽部(TEL 0836-39-7460)まで。