宇部で「カブトガニ展」 23匹の標本、生きたカブトガニの展示も

23匹のカブトガニの標本も展示する「カブトガニ展」

23匹のカブトガニの標本も展示する「カブトガニ展」

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 宇部・船木の「学びの森くすのき」(宇部市船木、TEL 0836-67-1277)で現在、「カブトガニ展」が開かれている。

生きたカブトガニも展示する

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 夏休み期間中に合わせて実施する同展。2億年前から姿が変わらないとされる「生きている化石」として、カブトガニの生態や特徴などのパネル展示を行うほか、大小23匹の標本や生きたカブトガニを展示する。

 同展を主催するのは、山口カブトガニ研究懇話会(山陽小野田市郡)。同会代表の原田直宏さんは1992年からカブトガニの研究・調査を始め、県内のカブトガニの繁殖地での観察会なども開く。宇部市内での展示会は初の試み。

 パネル展示では、世界や県内の主な繁殖地である山陽小野田市、山口市、平生町での分布や産卵・幼生時の生活、成長過程や脱皮の様子などを詳しく説明。生体展示では、2010年に孵化(ふか)したカブトガニから、昨年孵化してまだ1度しか脱皮をしていないもの、7月に産卵された卵など6種類の成長段階のカブトガニを展示する。

 8月9日には、原田さんを講師にした特別解説会を実施。「全世界で4種類しかいない特殊な生物」「山口県は本州最後の繁殖地」「目は5つある」など、県内におけるカブトガニの現状や生態について解説した。特別解説会は15日にも開く。開催時間は11時~12時。

 「まずはカブトガニ自体について知ってもらいたい」と原田さん。「県内ではまだ数は生息しているが、現状を知ってもらい今後どのように守っていくかを伝えたい」と話す。

 開館時間は9時~18時(木曜は19時まで、土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。今月20日まで。

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