宇部のうどん店「麺工棒」(宇部市西宇部南2、TEL 0836-44-0588)が8月、オープンから12周年を迎えた。
本場・香川県のうどん店で修業した下村祥司さんが2003年に開いた同店。「本場の讃岐うどんを山口で」をコンセプトに、香川県から取り寄せる素材を使った手打ちうどんをセルフスタイルで提供してきた。
オープンから2年後に下関・熊野に2号店を出店(2013年7月に下関・彦島に移転)、2008年には山口・小郡に3号店を出店した。2種類の小麦粉をブレンドし、一晩熟成させて提供する同店のうどんは、小麦粉の風味と喉越し、もちもちとした食感が特徴。
これまでを振り返り「あっという間の12年だった。今でこそ安定して営業することができているが、オープン当初は来店客が全くなく、とても順風満帆とは言えなかったが『やってのけよう』と強い気持ちを持って進んできた」と下村さん。
8月は営業時間を夜まで延長する繁忙期。多い日にはランチタイムになると1時間に約100人の来店があり、過去最高で1日500人の来店があったという。
人気メニューは、「ぶっかけうどん ひやひや」「ひやまたうどん」(以上460円)。10種類のうどんのほか、「とり天」(140円)や「ごぼう天」(110円)など常時18種類の天ぷら、約20種類のおにぎり(100円~)を用意する。8月16日までは、期間限定メニューとして「山いもとろろぶっかけうどん」(580円)を提供する。
「お客さまとコミュニケーションを取りながら、私自身が楽しんで店を切り盛りしている。また来てもらいたいと気持ちを込めた『ありがとうございます』は12年前と同じ」と笑顔を見せる下村さん。「今後は、目玉として月替わりの限定メニューにも力を入れていきたい。機会があればさらに出店していきたい」とも。
営業時間は11時~15時(8月は20時まで)。麺が無くなり次第終了。