宇部市渡辺翁記念会館に展示されているピアノを修復するプロジェクト「伝説のピアノ復活計画」の一環で10月16日~18日、宇部北部エリアで「ピアノ・ヴァイオリン国際交流会」が行われる。
壊れたスタインウェイピアノ(1922年、大正11年製造)を復活させるため、修復費用を寄付によって集めるチャリティー活動を展開する同プロジェクト。4回目のコンサートとなる今回は、世界で活躍する3人の新鋭演奏家がドイツから訪れ、中山間地域を中心に演奏会や公開レッスンを行う。
同プロジェクトを主宰するSAKI-DORIプロジェクトの真部尚志代表は「修復資金がなかなか集まらない中、みんなが力を合わせて地域を盛り上げていこうという運動は、海外(特にドイツ)の演奏家たちにも伝わり、協力してプロジェクトを進めている」と話す。
10月15日は、ミュンヘン出身で日本人の母を持つピアニストのモナ=飛鳥・オットさんが来宇し、伝説のピアノ(壊れたスタインウェイピアノ)が展示されている同館を訪問した。モナさんは「山口県に訪れるのは初めて。伝説のピアノはとても痛んでいるけれど、歴史のあるピアノは特別なのでまた弾けるようになればと心から思う」と話す。
同プロジェクトでは、10月16日にモナさんが出演する「アフタヌーンティーコンサート」を「古民家 倉~sou~」(西万倉、楠こもれびの郷内)で開く。演奏曲目は、メンデルスゾーンやショパン、リストで5曲を予定する。「お客さまとの距離が近いコンサート。私が好きな曲を演奏するので楽しみにしてもらえたら」とも。15時開演。料金は4,000円。
同16日は、風のみえる丘フェリース(あすとぴあ2)でバイオリニストのノエ・乾さんが出演する「チャペルコンサート」を開く。
同17日は、楠総合センタールネッサンスホール(船木)でピアニストのマリオ・へリングさんとノエ・乾さんが出演する「デュオ・リサイタル」。同18日には、同ホールで「ピアノ・ヴァイオリン公開レッスン」を行う。
チケット販売の詳細は、同プロジェクトのフェイスブックページで確認できる。