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「山口カフェ散歩」刊行 山口県内のカフェ50店を紹介

「土地の特色や魅力のことも織り交ぜて書いた」と國本愛さん

「土地の特色や魅力のことも織り交ぜて書いた」と國本愛さん

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 山口県内のカフェを紹介するガイドブック「山口カフェ散歩」が12月1日、刊行された。出版元は書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)。

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 同社が出版する「カフェ散歩」シリーズの第15弾となる同書籍。山口県を「山口・防府」「周南・岩国・瀬戸内」「下関・宇部」「萩・長門」にエリア分けし、カフェや喫茶店50店舗を掲載。各店が提供するコーヒーや軽食などのほか、店主や内装の様子など写真を織り交ぜて紹介する。

 著者は萩市在住のイラストレーター・國本愛さん。千葉県出身の國本さんは2010年に萩へ移住。現在は夫のゆうじさんとピタ店兼カフェバー「hakko 2 bun no 1(ハッコニブンノイチ)」を経営しながらイラストを描くほか、陶芸家としても活動する。

 2013年の夏に、イラストの仕事を始めた当初からの知り合いである同社社長の田島安江さんから書籍の話を受けた國本さん。「山口に来てすぐ育児が始まり、食べ歩きをする楽しみはなかった」が、友達やインターネットから情報収集をすることから始め、「自分の趣味、興味を持つもの」を基準に50店を選んだ。

 國本さんは「もともと食いしん坊。人の話を聞くことが好きで、イラストレーターとして構図を訓練するために以前から写真も撮っていた。調べることも好き」と話すが、文章を書くことは「大変だった」という。

 「読者に『このくらいなら私も書ける』と思われるのではと心配だった。お店へのこだわりがある店主に失礼がないよう書かなければという気持ちも大きかった。完成した本を見た店主から褒めてもらえた時はその緊張があった分、うれしかった」と笑顔を見せる。

 同書は県内では大型書店で取り扱われ、ジュンク堂書店や紀伊國屋書店など全国の書店にも並ぶ。「カフェ巡りが好きな人が手に取ってくれている様子。食べ物にこだわりがあったり、空間がすてきだったり、尋ねるだけでも価値がある店を載せている。普段、喫茶店に行かない人にも読んでもらい、仕事や日常生活から切り離されて癒やされる瞬間を楽しんでほしい」と國本さん。

 製作の間、県内のさまざまな場所を訪ねて感じた魅力については、「地元への愛情を持つ人が多くいる。瀬戸内海と日本海の2つを楽しめるのは山口県だけ。同じ県内でも山陰地区と山陽地区では雰囲気や人の性格、食べ物に違うがあることをあらためて感じた」と話す。

 定価は1,300円。A5判、並製、144ページオールカラー。

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