宇部の「常盤商会」(宇部市新町、TEL 0836-32-2377)が12月30日、「新幹線:エヴァンゲリオンプロジェクト」山口県限定タイアップ商品「エヴァンゲリオン初号機のかけら」を発売する。
同アニメに登場する「初号機」と同じ色味の菓子「彫刻のかけら」(うべ元気ブランド認定商品)をベースに、ブラックベリーを練り込んだ紫色のレーズンサンド3個と、ケールを混ぜ込んだ緑色のチョコクリームサンド2個の焼き菓子を専用パッケージに入れた同商品。ブラックベリーとケールは同社の農園で栽培したものを使う。製造は「May Fair(メイ・フェア)」(宇部市相生町)。
パッケージは、同アニメの原画を基に同社のウェブデザイナー・深井美幸さんが書き起こしたイラストを載せ、黒を基調に高級感を持たせたほか、公式のフォントを使い、文字の配置にもこだわる。おまけとして「NERV(ネルフ)」のロゴやATフィールド、同新幹線のイラストやロゴが描かれたステッカーを封入する。
「9月ごろに宇部市から『新幹線運行とともに何かしたい』という話を受け、よりファンの人に喜んでいただける商品を作ろうと思った」と同社の安田裕一係長。「広島や福岡で限定商品があるのに庵野秀明監督とキャラクターデザインの貞本義行さんの出身地である山口県にないのはさみしい。搭乗記念のほか、観光や帰省時のお土産にもお薦め。多くの人に喜んでもらい、山口県も捨てたもんじゃないと思ってもらえたら」と笑顔を見せる。
今後について、「反響次第で新たな商品も検討したい。来年は庵野監督の映画『シン・ゴジラ』も公開になるので、きっかけがあれば山口限定グッズを作りたい。私だけではなく、県内のいろいろな会社で作ってほしいとも思う」と話す。
同社の溝部功祥部長は「アニメの世界観を崩さないデザインを考えるのは大変。安田さんはエヴァンゲリオンが好きなので、ファンの人が喜ぶものが分かっていると思う。今回のデザインもうまくいった。これから販売元を増やすため、交渉を続ける」と意気込む。
価格は1,500円。「やなぎだ新山口駅」と「やなぎだ山口宇部空港店」で販売する。同新幹線の運行が終了する3月末まで。