宇部市が展開する「ぶちいいね!ヘルシーメニュー事業」に初めて認証された2店舗に1月14日、認証・登録証が授与された。
昨年10月から実施する同事業は、健康に配慮した食環境の整備を目的に外出時の健康的な食生活を応援するもので、同市内の飲食店や仕出し弁当店、総菜店やスーパーマーケットなどを対象に「ヘルシー基準」を満たすメニューを募集し、認証する。
認証基準は、「主食・主菜・副菜のバランスが取れている」「1食分あたりの野菜の使用量が120グラム以上である」「1食分あたりのエネルギーが700キロカロリー以下である」「1食分あたりの塩分量が3グラム以下である」「店独自の取り組みがされている」の5つのうち、3つ以上に該当することが条件。
ヘルシーメニューの第1弾として認証されたのは、「Five Seasons」(宇部市中央町1)の「鶏モモ肉のオレンジ煮」と「トマトとパインのバジルパスタセット」、「惣菜市場デリきち宇部浜店」(南浜町1)の「ヘルシーおにぎらず弁当」の3品。
Five Seasonsの店主・梶間谷義昭さんは「ヘルシーでおいしい料理を作る秘訣(ひけつ)は、フルーツを使うこと。甘味や酸味があるので塩分が控えめでもおいしい。それに加え、2つのメニューは油を使っていない」と話す。友人の管理栄養士のアイデアを取り入れつつ、メニューを考案したという。
惣菜市場デリきち宇部浜店の店主は、既存の弁当に改良を加え、基準を満たす商品を開発。今回の認証を受け、「うれしい。既にお客さまからも好評を得ている。これからもヘルシーメニューを作っていきたい」とほほ笑む。
同日は、久保田后子宇部市長から店主に認証・登録証が授与され、試食を行った。「ヘルシーな料理は味が薄いイメージだが、どちらもしっかり味がついており、おいしかった。どこで外食してもヘルシーな食事がある、と思っていただけるのが理想とする未来像。市でもバックアップをしていきたい」と久保田市長。
公共施設を中心にパンフレットを配布するほか、市のホームページやフェイスブックを使って広報を行う。来年度には、パネル展示やヘルシーメニューの弁当販売などを行うイベントを計画しており、「環境が整った宇部市」をPRしていく。
第10弾までの認証を目指して継続してメニューを募集するほか、メニュー開発を促進するためにヘルシー度ランクの導入も予定。認証制度の充実や向上のため、認証基準の見直しも行っていくという。同メニューの認証・店舗登録期間は2017年1月13日まで。問い合わせは宇部市保健センター(TEL 0836-31-1777)まで。
※記事は取材当時のものです。