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宇部・楠こもれびの郷、「食のコラボGP」でGPに 地元産タケノコの3商品

「地元の味を楽しんでほしい」と楠こもれびの郷の高木ひとみさん

「地元の味を楽しんでほしい」と楠こもれびの郷の高木ひとみさん

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 宇部の複合施設「楠こもれびの郷」(宇部市西万倉、TEL 0836-67-2617)が考案したコラボ商品が、「やまぎん『食』のコラボグランプリ」でグランプリに輝いた。

地元産のタケノコで作る「吉部炙り筍ご飯」

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 10月31日に「キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター」で開催された同イベント。地元の食にスポットを当てての地域活性化やブランド化の推進を目的に山口銀行が主催。県内から10チームが本選にエントリーし、異業種コラボで作り出した新商品の魅力を競った。

 グランプリを獲得したのは、市内北部・吉部産のタケノコを使った3つの商品で構成する「吉部たけのこ物語」。同社と山口宇部農協協同組合(JA)楠営農総合センター(西万倉)、キクラゲの生産・販売の「サンアロー」(芝中町)の3社がコラボして開発した。

 開発のきっかけは、楠営農総合センターが製造するタケノコの水煮缶に目を付けた点。「おいしいのに知られておらず、このままでは出荷量も低下する一方だと感じた」(楠こもれびの郷総務・経理事務統括マネジャーの河村美弥子さん)。県の6次産業化・農商工連携推進事業の一環として約半年間試行錯誤を重ね、今春に完成。同施設内の直売所で販売してきた。

 商品は、バーナーで炙(あぶ)って香りと食感を楽しめるようにした炊き込みご飯の素「吉部炙(あぶ)り筍(たけのこ)ご飯」(650円)とサンアローのキクラゲを使いしょうゆで味付けした「吉部たけのこの旨(うま)煮」(500円)、吉部産の梅干しの副産物の梅酢を利用した「吉部たけのこ梅酢漬け」(400円)。

 「グランプリを受賞した瞬間は『まさか』という気持ちだった。うれしくてみんなで抱き合って涙した」と河村さん。「3社で協力して獲得できたグランプリ。これを追い風に、まずは地元の方に食卓で召し上がっていただける身近な商品になり、将来的には宇部の土産品として首都圏にもプロモーションしていきたい」と意気込む。

 「地元のタケノコを売り出すことで、何十年も続いているタケノコの加工工場の灯をともし続けていきたい。引いては生産者も潤わせることができれば」とも。

 営業時間は9時~19時。第3水曜定休。

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