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山口・阿知須に「クラフト麦酒醸造所」 礒金醸造が開設、直売所も併設

礒金醸造が開設した「クラフト麦酒醸造所」

礒金醸造が開設した「クラフト麦酒醸造所」

 山口市阿知須の老舗味噌・醤油メーカー「礒金醸造」(TEL 0836-65-2012)が6月5日、敷地内に「クラフト麦酒醸造所」を開設し、自社ブランドのクラフトビール「igura craft(居蔵クラフト)」の製造・販売を始めた。

「居蔵クラフト」直売所の外観

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 1911(明治44)年創業の同社は、伝統の醸造技術を生かした新商品開発や地域連携事業にも力を入れる。礒金大樹社長は「約5年前から新しいことを始めなければいけないという危機感があった。商売をやっていく上で、商品を作って利益を上げるだけでなく、その先にいる方々に恩返しがしたい、地域に還元できることがしたいと考え、同じ発酵食品であるクラフトビールに着目した」と振り返る。

 同社は2022年5月にクラフトビールの販売を開始したが、当時は島根県内の醸造所に製造を委託していた。今回、総務省の「地域経済循環創造事業交付金(ローカル10,000プロジェクト)」に採択されたことで自社醸造所の開設に踏み切り、原料倉庫だった場所を改築してタンクなどの醸造設備を整備。自社での一貫製造体制を構築した。

 醸造所は年間最大20キロリットルの製造能力を持ち、今後の需要に応じてタンクの増設なども視野に入れる。同社のクラフトビールはこれまで瓶ビールで販売していたが、自社製造に伴い缶ビール(350ミリリットル)での提供に切り替えた。

 商品のラインナップは、「ホワイト」(750円)、「りんごと白麹のサワー」、「ハニージンジャーズブルース」(以上850円)の3種類。6月末から7月初旬には、以前販売していた「ルビー(バーレイワイン)」を改良した4種類目を発売する予定で、現在5種類目の開発も進めている。

 同日、醸造所に併設する直売所もオープンし、クラフトビールのほか、同社製の醤油や味噌なども販売する。クラフトビールは現在、直売所のほか、道の駅「あじす」でも販売しており、今後は市内の酒店での取り扱いや飲食店への提供を目指すという。

 同日行われた内覧会で、礒金社長は「地元の原料を使ってビールを作り、ビールを売るだけでなく、ビールを通して人が集まり、新たな出会いや発想が生まれる場にしたい」と話し、100年以上続く発酵の技術を軸に、食と人をつなぐ場づくりを目指すことを宣言した。

 同社では現在、飲食店営業許可の取得を準備しており、今夏をめどに直売所での立ち飲みを始め、将来的には敷地内に「タップルーム」の整備を計画している。今後はクラフトビールに特化したイベントなどへの出店も予定する。

 直売所の営業時間は、9時~17時。6月は毎日営業し、7月以降の営業日はインスタグラムで告知する。

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