山陽小野田初のクラフトビール「KIHA(キハ)」を提供するタップバー「Steam Hop(スチームホップ)」(山陽小野田市厚狭、TEL 0836-52-8748)が5月2日、厚狭商店街にオープンした。
古民家を改装し、土曜限定で営業する同店。4月4日に発売したクラフトビール「KIHA」の販売所兼加工場として稼働していたが、「ゼロ次会のように手軽に飲める場を」という地元の声を受け、タップバーとしての営業も始めた。店主の仲田裕さんは「ビール片手に厚狭の街を散策するきっかけになれば」と期待を寄せる。
仲田さんは美祢市出身の理学療法士で、5年前に起業し、厚狭で多機能型事業所「こてる018」を運営している。出店の背景には福祉の現場での思いがあり、児童発達支援や放課後等デイサービスを通じて接する子どもたちの将来を見据え、「利用者が自立できるような仕事を提供したい」と、地元産クラフトビールの製造・販売に至った。
同店では、原材料となる柚子(ゆず)の皮むきや商品のラベリングなどを事業所の利用者が担い、就労支援の一環としての役割も果たす。
クラフトビール「KIHA」は、地元産の米と柚子を原料に使ったセゾンスタイル。名称は、かつて厚狭と美祢を結ぶ象徴であったJR美祢線の車両「キハ」に由来する。醸造は外部委託だが、ホップの選定にはこだわり、「3種類のホップを組み合わせることで、フルーティーで飲みやすい味わいを実現した。あえて米を使うことで、ビール特有ののどごしの強さを抑え、柔らかな口当たりに仕上げた」と仲田さん。
店内では、タップ(つぎ口)から直接ついだ生ビールを提供する。メニューは、プラカップで提供する「クラフトビール KIHA 生ビール」(550円)、「クラフトコーラ」(550円)など。短時間の立ち飲みが可能なスペースも設ける。
物販では、「クラフトビール KIHA」(350ミリリットル缶、728円)や、地元産の柚子を生搾りした「ゆずサワー」(350ミリリットル缶、637円)のほか、贈答用の「瓶3本セット箱入り」(3,000円)なども販売する。
仲田さんは「現在、市内の飲食店約20店舗で取り扱ってもらっている。店で飲んだ人が購入したいと足を運んでくれており、飲みやすさから特に女性に人気がある。市内初のクラフトビールということで贈答用の需要も高い」と手応えを口にする。
今後の展望については、「初夏には地元産小麦を用いたIPA(インディア・ペールエール)を発売し、ECサイトの開設も進めている。家族連れも立ち寄れるようにソフトドリンクも充実させ、地域に根ざした場所にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~17時。